しかくかんけい!


「そらっ!!」


声が届きそうなくらいの距離まで詰めたら、その背中へ呼ぶ。

気づいたそらはギクッとしたように立ち止まり、ゆっくりこちらを振り返った。


愛莉、と言って少し目を見開くそらの前で、息を整える。


「はあ、はあ……そらっ、今日、学校っ、」

「愛莉〜!そらく〜ん!」


ハナも追いついたようで、息は切れ切れだった。

そんな私たちを見てそらは、とりあえず休もうか、と言って先ほど私たちが走ってきた道を進み、カフェへ戻る。

ちょうどいくつかのグループ客が退店したので、私たちは運良く席に座ることができた。


「ふう」


タピオカミルクティーを飲んでほっぺが落ちそうな顔をするハナの隣に座り、レモンティーの注がれたグラスに口をつける。

コトンとそれを置き、改めてそらの方を向く。


「そら、どうして学校休んだの。心配したよ」


返事もくれないし、とスマホをかざすと、そらは え?と驚いて今メッセージに気づいたようで。



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