しかくかんけい!



「誰よりもそらくんへの愛情が大きいよねってこと!」


そらくんのために心配して、応援して、寄り添って。

いつでもそらくんを第一に考えているみたい。


ふたりのそばにいると、
目に見えないはずの愛情が、
そこに浮かび上がって見える気がするんだ。


「うん、愛してるから」


永遠を誓う言葉のように、愛莉は真剣な表情で言った。


そのセリフ、今すぐにそらくんへ届けてあげたいと、心底思う。


「もうっ、それ私じゃなくて本人に伝えなよ〜!あーもー、焦れったいなあ」


ばしっと軽く愛莉の背中を押し、早くくっつけ!と言って急かす。


愛莉はふっと笑う。

うれしそうに、でもなんだか寂しそうな色も滲ませて。


「私、気付いたの」

「ん? 何に?」

「そら、誰かさんに、恋してる」



思わず立ち止まる。



「だれかさん、?」








< 206 / 433 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop