しかくかんけい!


「白雪姫いいね〜」

「オリジナル台本作るのどう?」

「男女逆転とか!」


とあちらこちらでクラスメイトの声が飛び交い、盛り上がる会話。


役者さんとか脚本係りとかみんなで役割分担して、クラスで団結してひとつの劇を完成させる。

それってすごくワクワクするなあ。


「他に案ありますかー?」


と級長が教室を見渡す。

特に意見は出ず、じゃあ白雪姫で、と黒板に書きとめる。


それからはとんとん拍子に話が進み、担当グループまでこの時間で決まった。


「一緒にがんばろうね!」


私は衣装グループになった。

衣装グループは6人が配属され、愛莉とそらくんも一緒。


「本番まであと2か月切ってるし、さっそく今日の放課後集まろうよ」


メンバーの一人がそう言って、そうしよ!と私は賛成する。


「じゃあまた放課後にね。いったん解散!」


とメンバーの子が言ったと同時にチャイムが鳴り、午前中の授業が終わった。



< 212 / 433 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop