しかくかんけい!
「白雪姫いいね〜」
「オリジナル台本作るのどう?」
「男女逆転とか!」
とあちらこちらでクラスメイトの声が飛び交い、盛り上がる会話。
役者さんとか脚本係りとかみんなで役割分担して、クラスで団結してひとつの劇を完成させる。
それってすごくワクワクするなあ。
「他に案ありますかー?」
と級長が教室を見渡す。
特に意見は出ず、じゃあ白雪姫で、と黒板に書きとめる。
それからはとんとん拍子に話が進み、担当グループまでこの時間で決まった。
「一緒にがんばろうね!」
私は衣装グループになった。
衣装グループは6人が配属され、愛莉とそらくんも一緒。
「本番まであと2か月切ってるし、さっそく今日の放課後集まろうよ」
メンバーの一人がそう言って、そうしよ!と私は賛成する。
「じゃあまた放課後にね。いったん解散!」
とメンバーの子が言ったと同時にチャイムが鳴り、午前中の授業が終わった。