しかくかんけい!
「……さっき愛莉、呼ばれてたよね?」
「う、ん」
口を開いたと思ったら、なんでここで愛莉が出てくるんだろう。
ちょっとだけ、胸がズキンとした。
本を持ち上げていない方の手を顎に添えて、何かを考える格好のしょーくん。
「そうか、ミスコン……」
その姿もサマになっていて、本を取り返すことさえ忘れて見惚れちゃう。
「……あのさ」
「えっ?あ、なに?」
はっと我にかえる。
「そらっち、好き?」
「へ?」
「だから、そらっちのこと好きか嫌いかって聞いてんの」
急に何を言い出すかと思ったら、今度はそらくんって。
まあ、好きか嫌いかって言われたら、
そりゃあ当然、好きに決まってるじゃん。
「もちろん好きだよ。大事なお友だちだから」
「ふーん」
友だちねぇ、とまた考え込むしょーくん。
そしてじっと私を見下ろして、にやり、と不敵な笑みを浮かべる。
「じゃあ俺は?」
「え!?」
「俺のこと、好き?」
「っそ、それは……」