しかくかんけい!


■■ しょーくんside ■■




色素の薄い瞳は大きく見開かれ、
かすかに揺らぐ。


この俺が見上げるほど背の高い男。

そんな、開いた口が塞がらないそらっちの手首をさらに強く握りしめる。


「俺どちらかと言うと、花より蝶がタイプなんだよね」


俺がそう言うと、彼はハッと我にかえって瞬きする。


「は?」


本日3回目のハ、どーも。


「つい目で追っちゃうくらい綺麗でしょ?」

「何が言いたい」


怪訝な顔をするそらっち。

意外とこの男、頭の回転速そうに見えたけどそうでもないんだね。


なんかもう説明するのも面倒くさいな。

ぱっと彼の手を離す。


「まあいいや。俺はそらっちの気持ちを確認したかっただけ。そらっちには勝てる気しないから」

「……意味わからない」



本当にわかってない顔をする目の前の男が、なんだか可愛く見えてくる。



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