しかくかんけい!
「秘密?」
愛莉がリピートする。
あー、秘密ね!そっかあ、秘密かー……。
「って、なぜに!?」
バッと顔を上げて愛莉へ解説を求めるも、その解説者も眉をひそめて難しい顔をしていた。
「……なんか、嫌な予感がする」
「え?何が?」
「わからない。わからないけど……なんか引っかかるのよ、それ」
「それ、って、これ?」
スマホを振る私を目だけで確認し、こくりと頷く愛莉。
それ以上は口に出さず、何かを考えるようにじいっと一点を見つめて。
何だろう。
愛莉は一体、このメッセージで何を思って、何を感じ取ったんだろう。
私にはただの3文字にしか見えなのに、愛莉はこれがどういう意味に見えるの?
ひみつ。
その奥に隠された君の本心を、こんな私が見透すことなんて不可能だった。