しかくかんけい!
それを見たそらくんは、えっ、と声を上げた。
「ん?そらくんどうかした?」
「お、俺も飲むの?」
「うんっ、せっかくだからみんなで飲もうよ!」
ねー、と愛莉に同意を求めれば、
うん、と小さく頷く。
「……まあ、ハナが言うなら」
「そうそう、俺のサイン入りだよ、絶対うまいって!」
「……あっそ」
しょーくんへのそらくんの返事は冷めているように感じたけれど、それはあの夏祭りの頃からあまり変わっていなかった。
すると、はいお待ちどー!という威勢のいい声がタピオカミルクティーとともにやって来た。
「あれー、キミもしかして、うわさの愛莉ちゃんじゃね!? ミス候補の!」
やたら声の大きい金髪くん。
あっこれカワイ〜、と愛莉の頭に乗っている私とオソロの花冠を褒めながらへらっと笑う。
それを見ていた周りの女の子たちも、
あれがミス予選1位の愛莉ちゃん!?とか、
生で見ると超美人〜、とか
ひそひそ囁いているのが聞こえた。