しかくかんけい!


自己紹介で「そら」という名前を聞いて、君にぴったりだと思った。


家が近くだったのもあって、毎日一緒に帰り、たまにどっちかの家で宿題をしたり、公園で遊んだり。


でも一番多かったのは、

あの河川敷でぼうっと空を眺めること。


そらの隣でそうやっていると、初めての学校生活で不安もあったはずが、不思議となくなる。


私はその時間が一番好きだったし、

そらもきっと好きなんだろうなと思った。


きっとこのときから、

私はそらに恋していた。


恋を、していたんだ。



いつのまにか、

好きで、

落ちて、


そして、────……







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