しかくかんけい!





……────「おいしい」


そらと出会ったときのことを思い出しながら、私はハナがくれた唐揚げを頬張った。


「いいの?そらくんかっこいいから、他の子に取られちゃうかもよ?」

「もしかしてまた見ちゃったの」

「う、うん。実はおととい、体育館裏で」

「やっぱりね」


そらの様子、いつもと違ってたから。

また告白されたんだろうなって。



「不安にならないの?私なんて、いつもしょーくんの周りにいっぱい可愛い子いるからもうしょーくん羽ばたいてほしい」


「不安じゃない、って言ったら嘘になるわね。でも、そらのそばにいられるだけでもじゅうぶん幸せだから」


「ひゃ〜。まっすぐだね、愛莉。なんかこっちまで恥ずかしくなってきちゃったーっ」



……なんて、

自分でも呆れるぐらい強がりな私。


本当はこのままの関係を、崩したくないだけ。


ずっとそばにいたいから、踏み出す勇気がないだけ。


ただ私が、臆病なだけ。




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