しかくかんけい!
教室へ着くとクラス中の視線が私に注がれたが、隣にいるハナが陽気に話しかけているおかげで居心地の悪さは多少軽減する。
しかし、そらでさえ私とハナを気にかけているような雰囲気だから。
胸が、苦しい。
「愛莉ちゃん」
昼休み、ハナがお手洗いへ行った直後。
ひとりの私にここぞとばかりで話しかけてきたのは、最近髪色がベージュ系に変わったリーダー女子だった。
「何?」
彼女のことは別に嫌いではないが、ハナが絡まれた一件であまり好きにはなれていない。
だからといってそれをあからさまには出さずに、一応クラスメイトなんだから、と当たり障りなく関わっていた。
ガタ、と先ほどまでハナが座っていた席に腰掛け、単刀直入に言うね、と宣言して話し始める。
「しょーくんの告白のことなんだけど」
「…うん」
喉が詰まって、小さく返事する。
やはりまだ、動揺してしまう私がいた。