しかくかんけい!
言わなきゃ。
せっかくそらくんも助けてくれたんだ。
それでやっと、決心できたんだから。
ちゃんと、言わなきゃ。
愛莉に届くように、
はっきりと、言うんだ。
バクバクうるさい心臓を無視して、サッと振り返って、バッと頭を下げて、
はっきりと、
「「ごめん!!」」
ハモった。
はっきりと、ハモっ……た?
「え?」
あれ?
このシーン、
“はっきりと、言った。”
の予定だったんだけどなあ?
顔を上げると、愛莉も「え?」という顔をして、私を見ていた。
「えっと……その、私の方がごめん、なんだけど……」
「いや、なんで?私がごめんだよ、あんな写真、」
「いやいや、私だってあんなにひどいこと言った!」
「いやいやいや、全部私が悪いんだって!」
「いやいやいやいや、私もそらくんにばっか甘えてたし!」
「いやいやいやいやいや、それ言ったら私だってしょーくんと!」
「いやいやいやいやいやい」
「ちょっと、落ち着こう!」
「や……う、うん。」