しかくかんけい!
ハナは続けて、口を開く。
「そしたらあの後夜祭で、しょーくんの気持ちがはっきりわかって、その“羨ましい”がみるみる歪んで、“嫉妬”に成り上がったの」
「……」
その感情は、私も尋常じゃないほど味わってきた。
ソロコンのときから、ずっとずっと、心に潜んでいる。
そらが日に日にハナのこと好きになっていくのを隣で感じるのは、本当に本当に、耐え難いものがあった。
泣いて、泣いて、とにかく泣いて、涙と一緒に流しては、また、じわじわと込み上げて。
「そんな感情を持った自分が、嫌で嫌でしょうがなくて、だから気づかないふりをして、胸の奥に、押し潰してたの」
「……うん、知ってる」
その気持ちも、痛いほどわかる。
それがどんなに辛くて、痛くて、
苦しいことなのか、私は知っている。
「だけど私は、そうやって上手いこと自分をごまかすなんて器用なマネはできなくて、それで、すぐに……、爆発、しちゃった」
「……うん」