しかくかんけい!
「その結果がこれ。そらはハナへの好きがだだ漏れだし、ハナは自分の感情押し込んで苦しい思いしてるし、しょーくんは暴走するし」
「え……あ、愛莉、もしかして……」
「わかってるわよ、もちろん」
「まっ、まさかっ」
「そらがハナに告白したこと」
かっと目を大きく見開いて、ぱくぱくと動く口。
高速まばたきもお忘れなく。
「さ、さすが、だね……」
「当然よ。そらを見てればわかる」
「うっ……黙ってて、ごめんね?」
「お互いさま」
はあ、というため息は、ふたつとも天へ昇って消えた。
またハモった、とハナが言った。
「でも、愛莉はやさしいよ」
「まだそんなこと言ってる。じゃあ、よく聞いて?」
「うん?」
「私はしょーくんと、ホテルに行った」
ハッと息を呑む音。
「それも、ラブホテル」
彼女はそれが何を意味するのか、ちゃんと認識しているのだ。
サアーッ、と風が吹く音に混じって血の気が引く顔色。
「っ、あ、あの写真……」
「うん、あれは、事実」