しかくかんけい!



じっと見つめ合う。

沈黙が流れる。


先に折れたのは、私。



「っ……わかった、話すわ」

「うん、聞く」


よいしょ、と体を起こし、こちらへ振り返る彼女。

私もその繋がれたままの手に引かれて、起き上がった。


「あの写真は、一昨日のだった」

「おととい、って……」

「ハナが、そらの家に行った日」

「……!なんで知ってるの!?」


心底驚いたような顔をする彼女。


どこから、話そうかしら。



「土曜日の午後、そらから連絡が来た」

「そ、そらくんから?」


うん、と頷いて、続けて言う。


「3人で、ケーキを食べよう、って」

「えっ……」

「ハナもいるからおいで、って言われた」

「あ、あの通知は愛莉だったんだ……」


ハナは、何か思い当たる節があるといった顔で、ひとつ瞬きした。


「それから、我慢できないから俺を見張って、とも」

「我慢…?」


怪訝な面持ちで首を傾げる彼女。


「男の家に、お年頃の男女ふたり。これでわかる?」

「……ど、どういうこと?」


え、うそでしょ?





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