しかくかんけい!
一目惚れだったの。
いつも、どこにいても、何をしても目立つ君を、自然と目で追っていた。
15年間生きている中でこんなにときめいたのは初めてで、この胸の弾みが何なのか、最初はわからなかった。
そう、あれは、
高校入学して間もない頃────……
……────桜舞う4月。
でも私の心の桜は舞ってなんていなかった。
中学卒業してすぐ県外へ引っ越すことになったから、私が入学する高校には同じ中学校の人はいなかった。
知っている友だちがいないのは、やっぱりちょっと寂しいよね。
だから、部活に入ってたくさん友だちをつくろうと意気込んで、興味のあった吹奏楽部の体験入部を申し込んだの。
その体験入部の日。
今思えばそれは運命の日。