しかくかんけい!



「運命、かもね?」


そう言って不敵に笑うしょーくんは、

私に近づいて、

手を伸ばして、

距離を埋めて。


ゆっくり、慈しむように、

私のすべてを、包み込む。



なんて、残酷な、運命だ。



「どうして、こんなに、寂しいの……っ」

「俺も、寂しい」



今ここにいて欲しいひとは、いない。

今ここで慰めることができるのは、このひと。



お願い、あなた。

ここにいて、あなた。

私を慰めて、あなた。



「抱いて」




“あなた”を、求めた。









< 402 / 433 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop