しかくかんけい!



その横顔は。

その視線は。

その、表情は。



今まで一度も、

見たことのない、表情《かお》。




「綺麗な、音……」



発された声ではないけれど、

かすかに動いたそらの口が、

たしかにそう、言った。



はっと見開いて、

わずかに震わせる、

その瞳。



まっすぐに見つめる視線の先には、

ハナ。



それはまるで、

まるで、



恋にでも落ちたのかのようだった。





「っ、」


くらりと眩暈がして、目を閉じる。


違う。


これはただの、勘違い。



あなたは初めてソロコンに来たから。

初めてのことに、刺激を受けただけ。


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