しかくかんけい!
そらくんとはクラスで何回か話したことがある。
穏やかな雰囲気で、落ち着きがあって、なんだか愛莉と同じ何かを感じるんだ。
「はい、これはしょーくんの分」
愛莉はしょーくんに歩み寄り、もうひとつのビニール袋を差し出した。
「お、まじ?サンキュ」
忘れられてると思った、と言って嬉しそうに受け取るしょーくん。
カシャッと爽やかな音を立て、缶ジュースを口元へ運ぶ。
今飲んじゃうの、と言って眉を下げて笑う愛莉。
遠くで違う制服の女の子たちが、うめー!と感嘆するしょーくんに、見惚れている。
私も並ぶふたりの姿を眺めて、
リーダー女子の言う通りたしかにお似合いだなあ……なんて、
勝手に、苦しく、なっちゃったり。
「すごく、良かったよ」
横から声がして振り向くと。
いつの間にか、見上げるほどの長身が隣に立っていた。
「わっ、そらくん!びっくりしたぁ…」
近くで見ると思ってた以上に背が高くて、少し驚く。