しかくかんけい!


「……184」

「ひょえ〜!高い!半分わけてよ〜」

「そしたら1メートル以下になるから無理」


全長92センチのそらくん。

……うん、それはちょっとごめんだ。


「じ、じょーだんだよっ」

「俺も」


くす、と笑い声がして、鈴木さんおもしろい、と言われた。


わ、笑った…!

と思って、チラ見する。


ほんのり頬を染めていた。

笑った顔はちょっぴり可愛い、と思った。


目が合いそうな気がして、今度はすぐに前を向く。


夏の空が、太陽のスポットライトに照らされて、反射する。

まぶしい。



「た、たしかに私が242センチになったらおもしろいかも!」


想像したら笑えた。


しょーくんがジュースを飲み終えたのが見えた。

私はスマホを確認して、結果が出るまで少し時間があるから散歩でもしよう、と提案した。



4人で会場周辺を散策していると、小さな公園を見つけて、そこのベンチでくつろいだ。


愛莉からの差し入れを頬張って疲れを癒やしながら、この夏やりたいことを考える。



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