SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
「……だが、オレも日々勉強中でな。 経験不足からどうも物事のさじ加減が分からねぇ」
「……うん?」
「少し前の、オレがお前の彼氏という設定で動いていた時だ。 任務ならそうするのが当然と、かなりお前を制限していた。 あの時は悪かったな……」
「……いいよ、 そんな事……」
「……それと……」
急に佑影が口ごもる。
気まずそうに、くるりとあたしに背を向けた。
「緊急事態だったんだ。 だから、許せ……」
「……え?」
「……悪かったな、さっき。 お前を裸にして……胸を触って……」
「……? 別になにも悪くない。 それに、あたしも前に佑影のハダカ、見た事あるし」
「……っ、」
「あの時は本当にびっくりした。 見慣れてないし、あんな風になってるなんて……」
「……やめろっ!」
佑影の怒った声が部屋に響く。
その後はポツリポツリと会話を交わし……
スイッチが切れたように、いつの間にか、あたしは深い眠りに落ちていた……