SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

「……え、 ……ああ、 近くにドラッグストアがあったから、そこで薬とかいろいろ買ってこようと思って……」


「……戻ってくる……?」


「……うん」


「……いつ……? ……すぐ戻る?」


「……うん、 すぐ戻る」


「……絶対……?」


「……うん、 絶対」


少しぼーっとしたような湧人が頷きながらあたしに答える。


「……分かった……」


「じゃあ、すぐ戻るから」


いそいそと湧人は買い物へ出て行った。


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それから、湧人は本当にすぐに戻ってきた。

体温計で熱をはかって、たくさんの水分と一緒に何か薬をのまされて、

今度こそ安心したあたしは気絶したように眠ってしまう……


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「……う、 ん……」


目を開けると、ウソのように体が楽になっていた。


……え?  ……あれ?


なんだろう、 全然どこも苦しくない。

すっかり元気な自分に戻ってる……?
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