SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


……えっ、  ……えっと……


ガキじゃないのは、分かってる。

ちゃんと男だって事も、なのに……なんで湧人はそんな事……


……それに、 今の、 は……


……分からない……


どうして今、 こんなに張り詰めた空気になっているのか。

どうして今、湧人がそんなに切ない顔であたしの事を見ているのか……



「……ごめん。 あたし、 何か変なこと、 言ったのかな?」


探り探りに聞いてみる。


「……もしかして、 佑影のこと……?」


思えば佑影の話になってから、こんな空気になった気がする……


「今は頼りなく見えているのかもしれないけど、オレだって……中身はそんなに子供じゃないし、佑影に負けないぐらいの度量は……」


……ほら、 やっぱり佑影の事だ……
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