SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
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「……っ、」


息苦しくて目が覚めた。

何度も見ているはずの夢なのに、今日は妙に生々しく、変に寝汗をかいている。


「ふうん。 そうだったんだ」


ふいに聞こえたその言葉に俺はおもわず飛び起きた。


「……っ! お前っ!」


……何故だ。

美空が俺の傍にいる。

いや、傍どころの騒ぎじゃない。

ちゃっかり俺のベッドに潜り込み、隣で普通に寝ているのだ。


「……おいっ! 一体これはどういう事だっ!」


「なにが?」


「お前が何故っ……俺と一緒に寝ているんだっ!」


すると美空はキョトンとする。


「だって、ちょっと眠かったから」


何でもないように平然と俺に言ってのけた。


「……眠かったってっ……」


一応身の回りを確認する。

汗ばんではいるが特に着衣に乱れはない。

美空と何かあった訳では現時点ではないようだ。

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