SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
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「……ハァ、 ……ハァ、」


二人にはすぐに追いついた。

ゆっくりゆっくり、前を歩く湧人とのぞみ……

のぞみは片足をかばいながらヒョコヒョコ歩き、手は湧人の腕に絡ませている。

湧人ものぞみを気にしながら支えるように歩いていた。

隙間なくピッタリくっつく湧人とのぞみ……


「 わ————っ!!」


あたしは何故だか叫んでしまう。


「「……っ⁉︎」」


すぐに二人が振り向いた。

ギョッとするのぞみ。

湧人はハッとその身をこわばらせる……


「美空っ!」


湧人が血相を変えて飛んできた。


「どうしたのっ!」


「……え、」


「そのケガっ!」


「……あ〜、」


なんだと思ったらこの事か。


「さっき車にひかれたんだ。 あんまり急いでて飛び出しちゃって」


「……っ!」


そう、さっきここに来る途中、あたしは車とぶつかった。

たいした事はないけど、両ヒジと両ヒザからけっこう血が流れてる。
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