SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

「……ふん。 何かと思えば、わざわざそんな事を言いに来たのか?」


「そんな事って一大事だ。 ……あ〜、ちがう、そうじゃなくて……」


「……なんだ」


「どうしたのかなって、それを聞きたい。 なんか前と全然違うし、全体的にダメ人間っていうか……一体なにがあったんだ」


生徒会長を見下ろしながら、あたしは本題を切り出した。


「……ダメ人間か……」


生徒会長はあたしの言葉を繰り返す。


「ああ、俺はダメ人間だ。 ダメでクズなダメダメ人間だ」


「……え、」


「ダメなんだ。 俺はもうダメでダメでダメでダメで……!」


語尾をだんだん強めながら生徒会長はダンボール箱をドンドン叩く……
< 241 / 295 >

この作品をシェア

pagetop