SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
「大丈夫ですよ。わたしのマンションもすぐ近所ですし、時々はわたしや奏太がここへ様子を見に来れます。美空も約束してくれました。困った事があればすぐにわたしに相談すると……」
「……オウ、だよな……イツキがいれば……大丈夫だよな」
一樹の言葉に、黒木は頷きながら自分で納得をつけてゆく。
ハア〜! と大きく息を吐き出した後、
「よ〜しミクっ! オマエの好きなようにやってみろっ!!」
吹っ切れたようにやっとあたしに笑顔を見せた。
「ンでも約束はちゃんと守るんだぞ? 何かあればすぐにイツキに相談しろ! オレやユリもなんでも力になるからな!」
「うん! ありがとう黒木」
ようやく和やかな空気になる。
その後は黒木のたわいもない会話がしばらく続き……
「ところで美空、学校はどうです?」
黒木の話が落ち着いた頃、一樹があたしに聞いてくる。