SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

◇再び

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次の日の学校はツラかった。

昨日のペット探偵アルバイト。

猫はすぐに見つかったけど、インコの方が捕まえるのにずいぶん時間がかかってしまった。

結局、一睡もできないまま学校に行くハメになったのだ。


「大丈夫? なんかボーッとしてるけど」


グリムが顔をのぞき込む。


「大丈夫。昨日寝てないだけだから」


「も〜、寝不足は体に悪いよぉ〜?」


「……あ〜、 たしかに……」


体に悪いというか、ろくな事にならないのは、前にあたしも経験してるから分かってる。


「……それより、佑影は?」


「今日は休むって。昨日遅くに本部に呼ばれて……ちょっと寝不足だからって」


「……え、」


……そんな、

あたしだって寝不足なのに。


「……そっか、黒木の言う通りか。知らなかった……五年も経つと学校のあれも変わるのか」


「……え?」


「グリム、あたしも今度から適当にする。行きたい時に行って帰りたくなったらすぐ帰る」


「……えっ、それはちょっと、」


「学校休んでアルバイトしようかな? それなら……」


喋っていると予鈴が鳴る。
すぐに朝のホームルームが始まった。
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