SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
「……オレ、ずっと美空が死んだって……。 あの時もみんなオレにそう言って……なのに、なんで……生きてたなんて、そんな……」
「ごめんっ! 生きてて悪かったっ!」
「……っ、違う! そうじゃなくてっ……」
「……?」
「……生きててくれて嬉しい……それはすごく。 けど、だったら何で死んでないって……美空はまだ生きてるって、あの時、言ってくれなかったんだろうって……」
「……あ、」
「美空も何で今まで黙って……。 オレはっ……オレはずっと何も知らずにっ……」
しぼり出すように言った湧人の声が震えてる……
「……っ、ごめん! でも死んでたのは本当なんだ!」
たまらず、あたしは言葉を吐き出した。
「……え、」
「正確には、だいたい死んで止まってた……ううん、ほとんど死んで止まってた? ううん、死んだっていうか死んでない。ちょっと説明が難しいんだけど……」
苦しそうだった湧人の顔が悩ましげな顔に変化する。
「……ちゃんと話してくれる?」
あたしはコクンと頷くと湧人に全てを話し始めた。