SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
想いと残響
◇告白
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「……もう〜、」
最近、よくグリムが困ったような顔をする。
その視線の先には佑影が、どす黒いオーラを発しながら、あたしが朝に受け取った水色の小さな紙袋を睨んでいる。
ほのかに香る甘いニオイ。
湧人があたしの好きなチョコレートをさっき届けに来てくれた。
「……湧人……」
あれから、あたしは学校に来るのが楽しくなった。
学校に来れば湧人に会える。
本当は学校以外でも、いつでもどこでも会いたいけど、何故かそれは阻止される。
——“オレの女だッ!”
この間の佑影の言葉が、あたしと湧人の間に微妙な距離を作っていた。
それでも何でもない風に、湧人は毎日あたしに会いにくる。
何故かちょっとだけ佑影の存在を気にしながら、それでも会いに来てくれる。
あたしも湧人に会いたいから、阻止されても頑張って会いに行っている。
まあ、阻止するのは佑影だけじゃないから、多くて一日三回がやっとなんだけど……
「マジうぜぇ」
吐き捨てるように佑影はボソッとつぶやいた。
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「……もう〜、」
最近、よくグリムが困ったような顔をする。
その視線の先には佑影が、どす黒いオーラを発しながら、あたしが朝に受け取った水色の小さな紙袋を睨んでいる。
ほのかに香る甘いニオイ。
湧人があたしの好きなチョコレートをさっき届けに来てくれた。
「……湧人……」
あれから、あたしは学校に来るのが楽しくなった。
学校に来れば湧人に会える。
本当は学校以外でも、いつでもどこでも会いたいけど、何故かそれは阻止される。
——“オレの女だッ!”
この間の佑影の言葉が、あたしと湧人の間に微妙な距離を作っていた。
それでも何でもない風に、湧人は毎日あたしに会いにくる。
何故かちょっとだけ佑影の存在を気にしながら、それでも会いに来てくれる。
あたしも湧人に会いたいから、阻止されても頑張って会いに行っている。
まあ、阻止するのは佑影だけじゃないから、多くて一日三回がやっとなんだけど……
「マジうぜぇ」
吐き捨てるように佑影はボソッとつぶやいた。