SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
——————————————
——————————————


「そう、それでね、グリムが——」


食事が終わると、屋上へ行って話すというのがいつものパターンになっていた。

グリムと佑影は付いてきたり来なかったり……

今日は付いてきてないから、屋上にはあたしと湧人だけ。


「……あ、 そういえば……」


思い出してそっとスマホを確認した。

学校にいる時は規則で電源を切ってないとダメだから、いないと分かっていても、つい風紀委員がいないか目がキョロキョロしてしまう。

一応気をつけながら画面を開く……


“緊急の仕事だ”
“なるべく早く来てくれないか”


……やっぱり。


さっき念のようなものを感じたと思ったら、案の定、社長からメールが届いていた。

他に着信履歴も残ってる。

< 90 / 295 >

この作品をシェア

pagetop