竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
(2)新たな魔獣②
ドラゴンを保護した翌日、ミレイナはまだ明け方の魔獣舎の扉を開けた。シンと静まりかえった空気に、カチャンという金属がぶつかる音が溶ける。
(あの子、少しは元気になったかしら?)
ミレイナは恐る恐る獣舎の中を覘いた。藁の上で昨日保護したドラゴンは大人しく座っているのが見えた。ミレイナの気配に気が付いたようで、長い首を持ち上げてこちらを見つめている。
餌入れを覘くと、中に入れていた木の実や葉っぱは全てなくなっていた。食欲はあるようだと、ホッとする。
[おはよう。調子はどう?]
ミレイナが笑顔で問いかける。
ドラゴンは首を傾げて「ギャア」と鳴いた。
(あれ……?)
ミレイナはもう一度[おはよう]と声をかけた。しかし、返事はやっぱり意味をなさない「ギャア」という音だった。
(もしかして、ドラゴンには言葉が通じないの?)
(あの子、少しは元気になったかしら?)
ミレイナは恐る恐る獣舎の中を覘いた。藁の上で昨日保護したドラゴンは大人しく座っているのが見えた。ミレイナの気配に気が付いたようで、長い首を持ち上げてこちらを見つめている。
餌入れを覘くと、中に入れていた木の実や葉っぱは全てなくなっていた。食欲はあるようだと、ホッとする。
[おはよう。調子はどう?]
ミレイナが笑顔で問いかける。
ドラゴンは首を傾げて「ギャア」と鳴いた。
(あれ……?)
ミレイナはもう一度[おはよう]と声をかけた。しかし、返事はやっぱり意味をなさない「ギャア」という音だった。
(もしかして、ドラゴンには言葉が通じないの?)