竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
(5)褒美②
押しているトレーには色とりどりのスイーツが載っている。テーブルに用意されたそれのひとつを、レイラよりも先にジェラールがひょいっと取る。
ジェラールはミレイナに持っていた皿を差し出した。
「食べろ」
ミレイナは驚いた。皇帝陛下にこんなことをさせるなんて、不敬極まりない。
横に立っていたレイラも驚いた様子でこちらを凝視している。
「じ、自分でできますっ」
「もう用意してしまった。先日の褒美の一環だ。食べろ」
「褒美の一環?」
ミレイナは自分の前に置かれた皿を見る。
繊細な絵付けがされ、周囲に金箔が施された美しい皿の上には、一切れのケーキが載っていた。
褒美の一環と言われてしまうと断る理由もない。
ジェラールはミレイナに持っていた皿を差し出した。
「食べろ」
ミレイナは驚いた。皇帝陛下にこんなことをさせるなんて、不敬極まりない。
横に立っていたレイラも驚いた様子でこちらを凝視している。
「じ、自分でできますっ」
「もう用意してしまった。先日の褒美の一環だ。食べろ」
「褒美の一環?」
ミレイナは自分の前に置かれた皿を見る。
繊細な絵付けがされ、周囲に金箔が施された美しい皿の上には、一切れのケーキが載っていた。
褒美の一環と言われてしまうと断る理由もない。