竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
その後、ミレイナは再びティーセットを用意すると今度は財務局へと向かった。
ディックの執務室をノックすると、すぐに「どうぞ」と返事がした。
「お待たせしました」
「ああ、ミレイナ。ありがとうね」
書類から顔を上げたディックは、柔らかな笑みを見せた。
「ここに置いておけばいいですか?」
「うん。よかったらミレイナも飲んでいかない?」
ディックに微笑みかけられて、ミレイナは戸惑った。
「ティーカップなら、そこにもあるから」
ディックが指さした壁際のサイドボードを見ると、ガラス張りになった棚の中には何客かのティーカップセットが置かれていた。来客用だろう。
「いえ。わたしは仕事中ですし」
「ちょっとくらい平気じゃない?」
ディックはまるでミレイナの話を聞いていないかのように、立ち上がると棚からティーカップをひとつ取り出す。
「それに、可愛い子が話し相手してくれたら疲れも癒えるしね」
近くまで歩み寄ったディックは器用にウインクしてミレイナの腰に手を回す。
ディックの執務室をノックすると、すぐに「どうぞ」と返事がした。
「お待たせしました」
「ああ、ミレイナ。ありがとうね」
書類から顔を上げたディックは、柔らかな笑みを見せた。
「ここに置いておけばいいですか?」
「うん。よかったらミレイナも飲んでいかない?」
ディックに微笑みかけられて、ミレイナは戸惑った。
「ティーカップなら、そこにもあるから」
ディックが指さした壁際のサイドボードを見ると、ガラス張りになった棚の中には何客かのティーカップセットが置かれていた。来客用だろう。
「いえ。わたしは仕事中ですし」
「ちょっとくらい平気じゃない?」
ディックはまるでミレイナの話を聞いていないかのように、立ち上がると棚からティーカップをひとつ取り出す。
「それに、可愛い子が話し相手してくれたら疲れも癒えるしね」
近くまで歩み寄ったディックは器用にウインクしてミレイナの腰に手を回す。