竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
(2)再び王宮へ
「うーん、こっちでいいのよね……」
ミレイナは広大な森の真ん中で途方に暮れていた。
辺りを見回しても、見えるのは鬱蒼と繁った木・木・木。とにかく四方に同じような光景が広がっている。
数時間前に見事に王宮を抜け出したミレイナは、太陽の位置を頼りにアリスタ国へと向かっていた。しかし、歩けども歩けども、周りは同じような林が続くばかりだ。
気絶したところを連れて帰られたくらいだからそんなに遠くないと高をくくっていたのだが、どうやらそんなに甘くはなかったようだ。
「後どれくらいかかるのかしら?」
ミレイナは不安に駆られ、小さく呟いた。
見上げれば、太陽が傾き始めているのが木々の合間から見えた。
夕闇がすぐ近くまで迫っている。
ふと木の上にリスのような生き物が走っているのが見え、ミレイナは目を止める。木の実でも集めているのだろうか。
「仕方がないわね」
ミレイナは広大な森の真ん中で途方に暮れていた。
辺りを見回しても、見えるのは鬱蒼と繁った木・木・木。とにかく四方に同じような光景が広がっている。
数時間前に見事に王宮を抜け出したミレイナは、太陽の位置を頼りにアリスタ国へと向かっていた。しかし、歩けども歩けども、周りは同じような林が続くばかりだ。
気絶したところを連れて帰られたくらいだからそんなに遠くないと高をくくっていたのだが、どうやらそんなに甘くはなかったようだ。
「後どれくらいかかるのかしら?」
ミレイナは不安に駆られ、小さく呟いた。
見上げれば、太陽が傾き始めているのが木々の合間から見えた。
夕闇がすぐ近くまで迫っている。
ふと木の上にリスのような生き物が走っているのが見え、ミレイナは目を止める。木の実でも集めているのだろうか。
「仕方がないわね」