センチメンタル・ジャーニー ~彼を忘れるための一人旅

明るい奏斗は 一緒にいる時も

冗談を言っては 笑っていた。


いつも 機嫌が良くて 私は 安心していられた。


スポーツ好きで アクティブな奏斗は

私を ゴルフやスノボに 連れて行ってくれた。


「葉月 センスいいなぁ。ヤバい。俺 葉月に抜かれちゃう。」

すぐに 上達する私に 奏斗は 驚いて言う。


「私 これでも 運動は得意なの。中学時代は バレー部のエースだったんだよ?」

「へぇ 意外。葉月 脚太くないじゃん?」

「あー。それ バレー選手に対する 偏見だ。」

「ヘヘッ。でも バレー選手って みんな 体格がいいじゃん?身長も高いし。」

「プロ選手は、ね?」

「葉月も 健康的は体形だもんな。」

「悪かったわね。痩せてなくて。」

「ガリガリじゃないけど 太ってないじゃん?ちょうど良いよ。色っぽいし。」

「んっ?」


身長が 163センチの私は 

小柄で華奢な女の子に 憧れていたけど。


奏斗が 褒めてくれたから 

少し 自信を持っていたのに。


カンナさんを 見た時 裏切られた気がした。








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