ゆめ恋。
「あ、そういえば綾那
体育んときまた上城と話してたろ」
「あー、うん
一樹と仲良くなりたいから協力しろって言われました」
「は?なんだそれ」
「まぁそれは拒否ったんだけど」
…でも、応援してねって言って去ってたんだよねぇ…
応援て、なんなんだよ、まったく
「一樹のことだいすきなんだよ」
「俺は嫌い」
「好きな人に嫌われてるなんてちさちゃんかわいそ」
「俺の知ったこっちゃない。
変な噂は流されるし、なんか一回マンション前で待たれてたことあるし」
「え、そうなの?」
「そ。しかもここに引っ越してきたばっかりの頃だったから、なんで俺んち知ってんだよって感じだったし」
「そういえば一樹はあそこいつから住んでるの?」
「俺んちは去年から」
「へぇ…じゃあけっこう最近までしつこく回りうろうろされてたんだね」
「けっこう最近までされてるな。
まぁ綾那きてからは一回もないけど」
…ってか、ちさちゃんはこのマンション知ってるんだ。
それって…なんか、こんなとこ見られたらまた変な勘違いされそー…