ゆめ恋。
……にしても
「外あっつ」
エレベーターを降り、エントランスを出ると、ぶわっと暑さが包まれた。
本当に暑い。9月って言っても夏だよな、最近は。
10月くらいまで暑いから本当嫌になっちゃう。
「はぁー…、天国」
だけどマンションを出て数秒、あっという間にコンビニに到着し、あっという間に汗がひく。
こんだけ近いんだから、私の体もすこし汗出るの我慢してくれればいいのに。
「目の前にコンビニ作るならいっそこのマンション建てた時に1階にコンビニ入れてくれりゃよかったのに」
「もうそれ建っちゃってから言っても遅いやつ」
コインランドリーはついてるんだけどね…
クリーニングもついでに一緒についてるんだけどね……
このマンションにはそれしかない。
せめて自動販売機もつけてくれればよかったのに。
…まぁ、マンションにそれだけでもつけてくれただけ、ありがたいのかもしれないけど……
「どれにすんの?」
「んー、なににしよう」
アイスと言っても
氷菓子かラクトアイスかでも迷うし
味もいろいろあるし
カップよりも棒の方が食べるの楽かな、とか
考えたら本当にキリがない……
「……一樹は決めた?」
「俺アイスボックス」
「あー、おいしいよねー」
「で、綾那はどれにすんの」
「もうちょい待ってー」
「……俺飲み物選んでくるわ」
「はいはーい」