ゆめ恋。



アイスボックスかぁ…
なんか、王道にバニラとかでもいいなぁと思うけど

でもこっちの子みんな細いし…やっぱりここはカロリー低めの氷菓子系にしたほうがいいかな。
太ってからダイエット―!!ってなるより、この体型キープしないと。


よし、私もアイスボックスにしよっと。
一樹の分も持って行こ。


「綾那」

「うぇっ!?な、なに…」


向こう側のアイスを前かがみになって腕伸ばして2つとって、さぁ一樹のところに行こうと動こうとした瞬間、なぜか一樹が私の横にたち、しかも腰に手を回してきた。


「俺らと同じくらいの男が思いっきりお前見てたから」


一樹はそう言って後ろ振り返った。


「……おう、消えたわ」


一樹はそう言って、私からそっと離れた。


「お前な、薄着なんだから安易に前かがみになんなよ。
さっき学校で俺言ったろが」

「えー…だってスカートでもないし」

「でも短い上にペラペラなんだから気をつけろよ。
すっげー見られてたぞ」

「……はーい。気を付けます。
ってか、もういないの?」

「まぁ睨んどいたから」


・・・こわ。
こんな金髪ににらまれたら、さすがに逃げるわ。
私なんて睨まれなくても逃げてたわ、最初の頃。


「で、それでいいわけ?」

「あ、うん!
私もこれにしたー」

「はいはい」


一樹は私の持っていたアイスも持って、レジに向かったから
私も後ろをくっついていった。


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