ゆめ恋。



私はトイレに入り、髪の毛を整えてから個室へと入った。
やっぱりまだ暑くて、髪の毛が汗でよれるからね…朝のチェックは大事だっ
髪の毛、結べないしね。


誰もいないトイレに、ふぅとなりながら座ると、大きな笑い声とともに誰かが入ってきて
朝から元気だなぁ…なんてほのぼのしてしまう。
こっちにきてからの私はここまで元気に笑ったりしてないな、そういえば。
向こうにいたころは里穂とよく大笑いしてたのにね。
…まぁ、一樹もめぐもまいもトーンが落ち着いてるからな。基本的に。
その環境のせいかな。

…なんて、考えてたら


ドン!!と、なんか強く強くドアが叩かれた。…ううん、殴られた。


なに…!?なんて思ってると

「せーの」

なんて声が聞こえてきて、いきなり上から10個くらい、たくさんトイレットペーパーが降ってきて


「え、えぇ!?」


1人、パニック。

でも慌てながら、便器に落ちないように必死に手を伸ばしたおかげで、水没することはなかった。


・・・けど


「誰!!」


確実に、これは嫌がらせだから
私は勢いよくトイレの個室ドアを開けたけど、もう後ろそこにはいなかった。


「……なんなの、いったい」


仕方ないから、このトイレットペーパーはここのトイレの上にピラミッドにして置いておいた。



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