ゆめ恋。



「あんたさぁ、千紗が土屋くんのこと好きって知ってながら土屋くんと仲よくするとかどういうつもり?」

「千紗には協力できないくせに、なに自分ばっかり仲良くなってんの?」

「千紗は昔から仲が良かったからあんたを嫌いにはなれない、また仲良くしたいとか言ってたのに、あんたは千紗裏切って最低だね」



・・・はい?
え、なに。ちょっと意味がわからないな。


「……最低、か
私最低なのか」


もう意味不明過ぎて、私の思考回路停止。

ちょっと理解に苦しむな、この状況…

結局、私になにを求めてるの?
昨日無理って断ったけど、やっぱり一樹と仲良くなるための援助をしろよって強めに言われてる感じ?


「普通友達の好きな人と自分だけ仲良くなる?」

「私なら友達の好きな人って知ったら身を引くけどなー」


あー、そういうこと。
つまり私は一樹と仲良くなるなって、そういいたいんですね。


「……私が一樹と仲いいの、気に食わないってことなのね。
仲良くなるなら、ちさちゃんともうまくいくようにしろってことなのね」


つまりはそういうことでしょ?
一樹に近づく女、みんな気に食わないんだろうな。

一樹に近づいてる女なんて、私しかいないもんね。


「友達なら、それくらいやって当然だろ」

「友達なら応援して当然だしー?」


応援って…
なんかちょっと違くない?


「…友達、か」


ってか、ちさちゃんにそれ言われるならまだわかるけど、なんで私はこの人たちからそんなことを言われてるんだろう。
話したこともないのに…


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