ゆめ恋。



一樹の方を見ると、明らか不快な顔をして、しっかり私を睨んで、その場を去っていった。

なんで私だけ置いていくんだよー…


「……あの
私協力できないって昨日言ったよね…?」

「うん?だから私自分から行こう!って思ったの。
あやちゃんに誘って!って言ってるわけじゃないよ?」


・・・いや、そうだけど…
でも結果的にダメなやつなんだよー…


「…だめ、かな?
私、あやちゃんとも前みたいに仲良く遊んだりしたいんだ。
でも受験もあるから遊びに行くっていうのはやっぱりなかなか難しいし…

だから勉強会でもいいから、またあやちゃんと仲良くなれる機会がほしくて…」


…うー、わかるけど
わかるけど!!

でもさっきの4人組のこともあるし…一樹嫌がるし…
…でも断りにくいー…こう、面と向かって言われると…

『一樹がちさちゃんのこと嫌ってるから』

なんて言えるわけもないし!!


「ね、ダメかな!?」

「・・・わ、わかった」

「ありがとー!!」



・・・頷いてしまった。


「じゃあまた放課後ねっ!」




・・・ど、どうしよう…


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