ゆめ恋。




「学校は決まったんだって?」

「あ、うん
正確にはまだ仮だけどね。
来週、学校に行って軽く面接してから正式に決まるんだって。
先生が推薦状書いてくれたおかげで試験なしで決まりそうでよかったよー」

「はは、あの担任も役に立つなぁ」

「本当にね」



そんな、他愛ない話をしていたら、あっという間にもう出発の時間が来て…


「んじゃ、東京で待ってるから。
次会うのは受験の日かな」

「そうだね。
すぐ追いかけるから」

「うん、待ってる」


それだけ言って、笑顔で手を振って里穂と別れた。
もう会えないわけじゃないから、絶対泣かないって決めてたから。
…里穂も、きっと同じ思いだと思うから。

また大学で、一緒に勉強しようね。


またね、里穂。



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