ゆめ恋。



足音をたてないように階段を下りて、渡り廊下を渡り、目的地までたどり着いた。


「んー、暑い」


今日も絶好調にいい天気だ。
これなら乾いてくれそう。…でも日焼けしそうだな


なんか、せめてスマホでもあればよかったな。
ひまだーっ


・・・うん、寝よ。
汚いかなー…ま、いっか。


私はそのまま、お構いなしに階段の一番上で横になった。











「ん……」


…あ、チャイムの音…


んん~~!!今何時だ…?

プールサイドの時計を見ると、時間は15時45分をさしていた。
6時間目が終わったところ、か。


髪の毛ー…ばっさばさ。でも乾いてる。
…でもばっさばさ。これひどいわー…

Yシャツも乾いてるけど…汗やば。
背中これ透けてない?汗かいたらまじで意味ないじゃん。

ってかこんな暑いところで1時間以上も水分補給もせずに寝てたなんて、よく生きてられたな、私。死んでなくてよかった。


45分、か。
55分からHRだから、戻るのは4時かな。もう少しゆっくりしてよ。
この背中の汗もどうにかしないと。


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