ゆめ恋。



少しぐうたらしてたらあっという間に4時になっていて
私はようやく立ち上がった。


校舎に入るとエアコンが効いていて、本当ここは天国…
外は暑すぎだよ、全く


「あ、綾那ちゃんやっときたー」

「どこ行ってたんだよ」


教室に到着すると、すぐに慧と一樹が私に話しかけてきた。


「イケメンとデート」

「え!?」

「嘘に決まってんだろ」


適当なこと言う私に、慧ががっつり反応してくれて、なんか単純だなぁとほのぼのしちゃう。
この人、女に慣れてるくせにこういう嘘には騙されるタイプなのかな。


「綾那でもサボったりするんだな」

「意外でしょ」

「まぁ」


私はとりあえず水筒を取り出し、すぐにお茶をがぶがぶ飲んだ。
とにかく暑かった。汗かきすぎた。なんか干からびた気分。


「さて、綾那も来たことだし俺らも帰るか」

「だなっ」


…そういえば、まいもめぐももういないや。
2人はさっさと帰ったのか。…まぁバイトあるもんな。


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