ゆめ恋。
俺がそういうと、綾那ちゃんは
「本当にごめん、明日は行こうね」
と言って、走って公園を出て行った。
…そんな、走ってまで早く行きたいのかな。
そんなにつっちーのこと心配なんかな。
…ってかつっちー、そこまで体調悪いんかな。
ちょい俺まで心配になってきた…
えーと、スマホスマホ…
土屋一樹土屋一樹、と…
俺は、心配になってつっちーにその場で電話をかけた。
「…なに」
お、おぉ…本当にめっちゃ元気ねぇ…
機嫌悪いどころじゃねぇな、これ
「おう、調子悪そうだな」
「…だったら寝かせとけよ」
「俺、綾那ちゃんに告ったから」
「……ふーん」
「んで、綾那ちゃん
今そっち向かってっから」
「……あ、そ」
「俺が告ったんだから、綾那ちゃんが少しでも俺のこと考えられるように、今日早めに綾那ちゃんのこと帰せよ!
俺のこと意識してもらうために言ったんだから」
「あそ」
”ブチっ”
切れたし!!なんだよ、せっかく心配してかけてやったのに!!
…でも、つっちーどう出るかな
俺のために引いてくれるのか、引いてくれないのか
はたまた全く気にしてないのか…
…あいつの場合、変化なしとかも余裕でありそうだけど