ゆめ恋。
急いで映画館のあるショッピングモールへと向かって、無事予定通りの映画を見ることもできて。
「なんか、今日は奢らせてばっかでごめんね」
そのまま、フードコートで一緒にご飯まで食べた。
「はは、いいって!誘ったの俺だし!」
学校が終わってから映画を見て、ご飯まで食べたから
帰るころにはもう20時になっていて、さすがにもう真っ暗で、慧はマンションまで送ってくれるというので、それに甘えて一緒にマンションまで歩いていた。
…なんか、慧とうまく喋れるかなとか思ったけど、全然普通に楽しかったな。
こうやって慧と話すって今まであんまりなかったし…
「今日、楽しかった?」
「うん!楽しかったー。
なんか、慧がモテるのわかる気がするよ」
「え、じゃあ俺に惚れた?」
「え…、えーーーーと…」
「はは、ウソウソ」
なんか…変な発言は避けないと…
結局慧の気持ちに応えられるかっていうと、そうでもない気がするし…
慧のことまだ全然知らないけど…でも…
「…綾那ちゃんはさ、つっちーのこと好き?」
「へっ…!?」
な、なんで一樹…!?
どうしてここで一樹が出てくる!?