ゆめ恋。



「あ、やっぱり好き?」

「い、いやいやいや!!」

「でもなんか、つっちーには特別感あるでしょ?」

「特別っていうか…」


たまたま、一樹が隣に住んでて、隣の席で
いっぱい話すようになったこともあるし、やっぱり一番仲いいのは一樹だから…

……って、あーーー!!
もう、昨日のキスのことが自動で思い出される……!!


「顔赤いぞー」

「へ!?う、うそ!」


……もう、一樹があんなことするからっ…
頭から離れなくなっちゃったじゃん…!!


「…ほんとに、つっちーのこと好きじゃない?」

「好きじゃない!…っていうか、あんまり意識したことない……」


だって、まだ仲良くなってそんなにたってないんだもん…
初めて話してから1か月はたってるけど…でも、学校が始まってから、友だちを作ることに必死すぎて
まだ、誰かを好きになるとか、そんなことまで頭が回らなくて……


「じゃあさ、これから
俺とつっちーのこと、意識してみてよ」

「えっ……2人のことを?」

「ん。
そしたらたぶん、どっちかが特別になるから」

「そ、そうかな……」

「うん、そうだよ。きっとね」


慧はそういって私に優しく笑った。
2人のことを意識して、どっちかが特別になるのかな、本当に……

…どっちかのことを、好きなるって言うことだよね…


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