ゆめ恋。



「まーた帰る約束しちゃったの?
絶対つっちー目当てだよ?」

「え、そうかな?
だって私が一樹と帰らない日だってあるのに」

「いーや、ほぼつっちーと帰ってるよ!
昨日と一昨日だけだからね、一緒じゃなかったの」

「え、そんな少ないっけ」

「そうだよ!
ってか綾那ちゃんだってつっちーのこと好きなら2人で帰りたくないの?
あんなんいたら絶対邪魔だし!」

「……っていうか、ちさちゃんいたら一樹は一緒に帰らないんじゃないかな」

「んー、どうだろ。
つっちーのことだから、綾那ちゃんのために一緒に帰ったりしそうじゃない?
綾那ちゃんのために、綾那ちゃんの友だちの希望を聞くの」

「えー、そこまでするー?
一樹とは仲いいけど…そこまでするとは思えないんだけど…「

「いーや!絶対一緒に帰るって言うよ!
聞いてみ?絶対帰るよ!」


・・・なんなの、その自信。
そもそも、いつも一樹と帰ってても約束して一緒になってるわけじゃなくて、たまたま一緒になってるだけだし…
約束したのなんて、慧が勉強会するって言ったときくらいだし…


「…ま、別になんだっていいよ。
私も少しは今のちさちゃんのこと知りたいし」


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