ゆめ恋。



マンションを出て、ひたすらまっすぐ行くと学校が見えて、私は3年C組の一番下の靴箱に靴を入れた。

…なんか、やっぱり人が多いや…
制服の着方はあんまり静岡と変わらないけど…やっぱり可愛い子が多いや…
なんか髪の毛染めてる子が多いけど、そういうの自由なのかな…?

これはもう生徒手帳を読みまくってそこらへん知っとかないと!!
というか、早くこの環境に溶け込まないとだよね…頑張ろ!!


えーと、職員室…あ、こっちか。


「……失礼しまーす…」


静かにドアを開けると、すぐそこに見たことのある、今日から私の担任の坂井先生が座っていた。


「あ、都築おはよう!」

「お、おはようございます」


おぉ…こういう感じなのか…
前会ったときはお母さんと一緒だったからか、”都築さん”だったし、すごく丁寧だったけど…
本当は若いし元気な先生なんだなぁ…

そこそこかっこいいし、生徒から人気ありそうだなぁ…


「秋山先生、都築です」


坂井先生はすぐに私を学年主任の先生に紹介し、他の3年の先生にも紹介をし、ついには教頭先生にも挨拶に行って、あっという間に8時半になったから
私は先生と教室に向かうこととなった。


「緊張する?」

「は、はい…すごく…」

「そうだよなぁ。
でもわりと明るいクラスだし、早く仲いいやつできるといいな」

「……頑張ります」


仲良い子…できるかなぁ…
友達の作り方なんてもう覚えてないよー…
私にはずーーーーっと里穂がいたし…


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