ゆめ恋。
───────・・・
「なーなー、どこらへん住んでんのー?」
「今日放課後ここらへん案内しよっかー?」
朝のホームルームが終わり、始業式が始まるまで
なぜか、私の周りには男子ばっかりが集まってきて…
女の子と仲良くなりたいのに、これじゃ仲良くなるどころか話すこともできないし、こんなに男子に集まられることも人生で初めてで、正直どうすればいいのかわからなかった。
「そうだ、今日歓迎会やんねー!?」
「あ、それいい!
カラオケでも行っちゃう!?」
い、いやいやいや!!
なにそれ頼んでないんですけど…!?
「ね、綾那ちゃんいいよね!?」
「え、えっとー…
今日はその…親と約束があるので…」
「え、そうなん!?」
っていうか、いきなりカラオケって結構ハードル高くない…?
いきなり歌わされるの、結構きついよ…?
しかもこんな陽キャと…
陰キャ…とまではいかないけど、普通な私にそのテンションはきついってー…
─────ガラガラ、
あ、先生来た?と思って
開いたドアの方を見るとそこには先生とは程遠い
色素の薄い、薄い薄いミルクティー色の髪の毛をした男子が教室に入ってきていた。